個人再生法│闇金融から借りたお金は返す必要があるのか

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闇金融から借りたお金は返す必要があるのか

闇金融との手の切り方の中で、全額返してしまって楽になろう、という方法はオススメされていません。

 

また、そのような方法で闇金融との繋がりを断ち切るのは困難であることは、別に諸々の名目で金員を請求されるだけであることから、明らかです。

 

むしろ一切の支払いをしないように、と言われることが多いです。

 

ところで、借りたお金を何で返さなくていいのでしょうか。

 

出資法や利息制限法に定める上限金利を超過した分の利息を支払う必要がないことは理解できても、元本まで支払う必要がない。

 

としばしば言われるのは何故なのでしょうか?

 

この理由の一つは、既に元本を返済し終わっているはずだから、です。

 

例えば、10万円を10日で1割の利息をつける返す条件で闇金融からお金を借りた、としましょう。

 

この場合、10日ごとに1万円の利息を支払う必要があります。

 

この利息を11回支払うと、11万円、110日が経過していることになります。

 

利息制限法の上限金利が年2割だとすると、10万円の元本に対して、1年で2万円の利息、110日ではこの約1/3の7千円ほどの利息しか取れないことになります。

 

つまり、11万円、支払っている時点で既に、返済すべき元本と利息を返済している計算になるのです。

 

そのため、闇金融から利息しか支払ってもらっていない、元本を返済しろ、とすごまれても、法律を盾に支払う必要がない、ということになります。

闇金・・・不法原因給付

そしてもう一つの理由が、闇金融から受け取ったお金は不法原因給付になるため、返さなくてもいいというものです。
不法原因給付というのは、もともと違法な契約に基づいてやり取りされた金額は返還する法律的な義務がないことを言います。典型例、と言うより通俗的なサスペンスばりの設定で恐縮ですが、夫が妻の殺害を、愛人に依頼して、その費用としてお金を支払ったとします。

 

仮に愛人が何時まで経っても妻を殺してくれない、として、その支払ったお金を取り返すことができるのか、という問題があります。この点、もともと人を殺してもらう、ということ自体が違法なので、そのために支払ったお金は返す必要がないものとされています。
そして、同じように闇金融から借りたお金も、そもそも違法な契約なので、お金を返す必要はない、とされているのです。